天津市の2021年度企業従業員平均給与は7,478元でであり、法定社会保険は8月分より基数の上限が20,331元から22,434元に引き上げられ(UP率約27.2%)下限は3,364元から4,400元に引き上げられます(UP率約 30.80%)。
住宅積立金は、7月分より改定されますが、今回は基数の上限引き下げが初めて行われ、昨年の29,730元から25,539元に改定され(DOWN率約14%)、下限は2,050元から数年ぶりに2,180元(UP率約6%)に引き上げられました。
前年12ヶ月の平均給与額(賞与・手当等すべて含む)がこの基数の上限と下限の間に入っている場合には、各人の実際の平均給与額を基数に計算します。
天津市における法定社会保険の雇用者負担分は基数の27.2~28.9%、個人負担分は基数の10.5%プラス大額医療補助(年間260元)で、住宅積立金は雇用者も従業員も5~12 %の範囲に同じ料率にて納付します。
この基数上下限改定により、下限の金額を基数に保険料等を拠出する従業員の場合は、雇用者と従業員は月額でそれぞれ316.79元と122.78元拠出額が増加します。
上限の金額を基数に保険料等を拠出する従業員の場合は、雇用者と従業員は月額でそれぞれ 572.02 と 220.82 元拠出額が増加します。
住宅積立金の最高上限が引き下げられたため、昨年の住宅積立金の基数を上限29,730元で拠出していた従業員については、
今回の基数改定後では上限25,539元に基づき拠出することになりますので、月額の拠出額は最高461元減少することになります。
改定後の月拠出額について、北京市の場合に、雇用者・従業員がそれぞれ負担する社会保険と住宅積立金の月最高額と月最低額は下図のとおりです。
仮に社会保険の会社負担率は 27.2 %、住宅積立金は 11 %である場合。